心をほっこりさせるお話作り – BLピンクが出版するまでの物語 –

(ピピ)「もうすぐスイカがお店に出るから、ラブにスイカを用意しようって、みんなで話してたんだ。」
(ラブ)「えっ、そうなの？」
(ピピ)「でも、この間の夕立でスイカ畑が荒れちゃって…。それが気になっていたんだ。」
(ラブ)「そうだったのね…。」
みんなの心情と同じようにラブは表情を変えます。
でも、ラブはすぐに表情を明るくして、言いました。

ラブは言いました。
(ラブ)「そういえばピピ君、みんなを連れて来てくれる前、どうして元気がなかったの？」
ラブはまだピピを心配してくれていたのです。
みんなでスイカのことはラブに内緒にしようと約束していたけれど、ラブの心にもやもやを残したままにして置くのは、ラブの心にも体にもよくありません。
ピピがみんなと目を合わせると、みんなの目は、「本当のことを話そう」と言っていました。
ピピはうなずき、ラブに本当のことを話しました。

(ピピ)「ラブはいつも元気いっぱいで、周りを明るくしてくれるよな。」
(スノー)「ラブちゃんのピンクの瞳はいつもキラキラしてる。みんなを元気づける不思議なきらめきなんだ！」
ラブはとってもうれしくて、とってもすてきな笑顔で言いました。
(ラブ)「ありがとう、みんな、だいすき！」
(フルア)「「だいすき」って言葉を聞くと、心も体も元気がわいてくるわ。」
みんなも明るく笑います。

ラブはピンクの瞳をきらめかせて言います。
(ラブ)「だから、みんなと一緒にいれば、心も体もすごく元気になれるの！」
(イオ)「元気になれるのは、「ただ楽しいから」じゃないから、いろんな「元気」があるのかもね。」
(ミラリィ)「心の元気も、体の元気も、大切ね。」
(ミール)「僕たちもラブちゃんといると、心も体も元気になるよ。」
みんなもうなずきます。
(ラブ)「えっ？」
ラブの大きな瞳がもっと大きくなります。

ラブはスノーとフルアの瞳を見つめて言いました。
(ラブ)「スノー君とフルアちゃんは、わたしをいつもいろんな冒険に連れて行ってくれるわ！」
(スノー・フルア)「冒険…」
ラブとスノーとフルアは、よく３人で空を飛んで、いろんな冒険に出かけます。
知らないところに行ってみたり、木々や建物の隙間をすばやく飛んだり…。
いつもワクワクやドキドキがいっぱいです。
それだけではなく、楽しかったときは「楽しかったね」、ちょっと怖かったときは、「怖かったね」といろんな気持ちをみんなで分かち合います。
心も体もたくさん動く冒険は、心も体も元気になります。

ラブはピピの瞳を見つめて言いました。
(ラブ)「ピピさんは、楽しいことを見つけるのがとっても上手で、いつもみんなを笑顔にしてくれるわ！」
(ピピ)「みんなを笑顔に…」
ピピはみんなを楽しませることが大好き。
楽しいときはもっと楽しく、悲しいときは心に優しい光を灯してくれます。
ピピはいつも楽しいことをたくさん見つけて、みんなの心と体に元気をくれるのです。

ラブはミールの瞳を見つめて言いました。
(ラブ)「ミール君が作ってくれるご飯、お菓子は見た目も素敵で、おいしくて、大好きなの！」
(ミール)「ラブちゃん…！」
カフェ・ド・アニマルのご飯やお菓子は、動物をかたどったもの。
その動物の特徴をしっかりととらえていて、とてもかわいらしいものです。
もちろん、味も絶品。
その理由は、いつもミールが材料にも気を使い、１つ１つ一生懸命作っているからです。
ミールの作ったご飯やお菓子は、みんなの心にも体にも元気を与えてくれます。

ラブはミラリィの瞳を見つめて言いました。
(ラブ)「ミラリィちゃんと、ぬいぐるみさんと遊ぶときは、スタッフトゥトイランドのぬいぐるみさんは優しい瞳をしていて、胸がぽかぽかするの！」
(ミラリィ)「胸がぽかぽか…」
ミラリィはぬいぐるみを作るとき、ひと針ひと針心を込めて作っています。
スタッフトゥトイランドのぬいぐるみは、まるで命を持っているかのように、優しい瞳をしていて、みんなの心にあたたかく寄り添ってくれます。
スタッフトゥトイランドのぬいぐるみ達といれば、胸がぽかぽかして、心も体も元気が出るのです。

ラブはイオの瞳を見つめて言いました。
(ラブ)「イオ君と一緒に工作をするときは、一緒に１つの目標を追いかけるのが、みんなの心をつないで、元気になれるの！」
(イオ)「同じ目標を追いかける…」
切り絵や折り紙、絵の具やクレヨン、はさみ…いろいろな道具と色を使う工作。
遊びだけれど、どんなものを作ろうか、どんな色を使おうか、いつも真剣に取り組みます。
一緒に作品の完成を目指して、作業をする…。
それは、みんなの心を繋ぎ、心身に元気が湧きます。

(ラブ)「わたし、みんなといると、すごく元気になれるわ！」
みんなの顔がぱあっと輝きます。
(イオ)「本当？よかった！」
ラブは続けます。
(ラブ)「でも、ただ楽しいからじゃないの。」
(ミラリィ)「他にも何かあるの？」
(ラブ)「それはね…」
ラブは話し始めました。