そうしているうちに、光の道の光が強まってきました。
光は、ラブ達の心と体をひきつけ、ラブ達はなんだか力が湧いてきます。
(ラブ)「みんな、行きましょう!」
ラブの声にみんなはうなずき、光の道を辿っていきます。
進んでいくと、だんだん木が増えて、辺りはさらに暗くなってきました。
(ミール)「ここは…」
光の道が続いていた場所に着くと、みんなは息をのみました。
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そうしているうちに、光の道の光が強まってきました。
光は、ラブ達の心と体をひきつけ、ラブ達はなんだか力が湧いてきます。
(ラブ)「みんな、行きましょう!」
ラブの声にみんなはうなずき、光の道を辿っていきます。
進んでいくと、だんだん木が増えて、辺りはさらに暗くなってきました。
(ミール)「ここは…」
光の道が続いていた場所に着くと、みんなは息をのみました。
(ラブ)「スノー君、フルアちゃん!」
星空からスノーとフルアが舞い降りてきました。
(スノー)「ラブちゃん、みんな!」
(フルア)「びっくりだらけだわ。白い光が現れて、光の道を辿っていったら、みんなかいるなんて…」
(ラブ)「スノー君とフルアちゃんも?」
(スノー)「え、じゃあみんなも?」
(イオ)「僕達みんな、白い光と光の道を見たんだ。辿っていったら…」
(フルア)「これは…何かを意味しているの…?」
不思議はどんどん膨らみます。
(ラブ)「窓から白い光が見えたの。」
(イオ)「外に光の道があって…」
(ピピ)「えっ、ラブ達もか?」
ピピの目が驚きで大きくなります。
(ピピ)「俺も部屋の窓から白い光が見えて、外に出たら光の道があって、辿って行ったら…」
(ミラリィ)「これは何が起きているのかしら?」
(ミール)「不思議だなぁ…」
その時、上から声が降ってきました。
「「みんなー!」」
ラブ達が上を見上げると、
「ごめん、大丈夫か?」
ラブ達はそっと目を開けて、
(ラブ)「ええ、平気よ…あっ!」
ラブ達はまたびっくりしました。
(ミール)「ピピ、どうしてここに?」
路地から飛び出してきたのは、ピピでした。
ピピも着替えて、外に出る準備をしています。
(ピピ)「ラブ達も、どうしたんだ?」
(ラブ)「夜、食器棚にしまわれている食器さん達は、夢の中でみんなで遊んでいるのかしら?」
(イオ)「それは楽しそうだね。」
(ミラリィ)「何をして遊んでいるのかしら?」
(ミール)「ラブちゃんの言葉は魔法みたいだね。」
ラブの言葉にみんな笑顔になりました。
その時、路地から誰かが飛び出してきました。
「わあっ!」
「うわっ!」
ラブ達はびっくりして、思わず目をつぶりました。
路地から飛び出してきた人も、少し固まっていました。
少しして、路地から飛び出してきた人は顔を上げて、ラブ達に言いました。
道中、ラブを抱いたミールが言いました。
(ミール)「僕、前から、夜のキッチンを見ると、ちょっと不思議な気持ちになるんだ。」
(ミラリィ)「不思議な気持ち?」
(ミール)「昼間はお料理やお菓子、食器や話し声でいっぱいなのに、夜は食器はみんなしまって、すごく静かで、同じ場所とは思えないくらい違うんだ。」
(イオ)「確かに、昼間と夜って、お家の中も、街も、全然違った顔を見せるね。」
(ミラリィ)「辺りが暗いだけなのに…」
ミールの腕の中のラブが言いました。
しばらく進んでいくと、ラブ達が見えました。
ミールはラブ達を見ると、少し固まっていた心がぎゅっとなって、少し大きな声を出してしまいました。
(ミール)「あっ、みんな!」
ラブ達はびっくりして振り向きました。
(ラブ)「ミール君!」
(イオ)「どうしたの?」
(ミール)「驚かせてごめん。部屋の窓から白い光が見えて、ラブちゃん達が外にいるのが見えて、外に出たら、光の道を見つけて、それを辿ったら…」
(ミラリィ)「えっ、ミールも?」
(ミール)「ラブちゃん達も?」
(ラブ)「不思議なことばかりだけど…とにかく行ってみましょう!」
みんなはうなずき、光の道を辿っていきます。
昼間はお鍋や食器、お料理やお菓子でいっぱいのキッチンですが、でも夜は、お鍋や食器はきれいにしまわれて、とても静かです。
小さい頃から夜のキッチンは昼間とは違う場所のように思えました。
ミールは少しドキドキしながら外に出ました。
外に出ると、目に飛び込んでくるのは、光の道。
(ミール)「ラブちゃん達も、こっちに行ったのかな…?」
ミールも少し急いで光の道を辿って行きました。
その頃、ミールも、お部屋を照らす白い光で、目を覚ましていました。
(ミール)「これは…何の光?」
窓から外を覗くと、ラブ、ミラリィ、イオが街を歩いているのが見えます。
(ミール)「ラブちゃん、ミラリィ、イオも…?」
ミールはすぐにクローゼットを開けて服を出すと、着替えて外に行く準備をしました。
玄関に向かう途中、ミールは誰もいないキッチンが少し気になりました。
(イオ)「寝ていたら、部屋の窓から白い光が見えたんだ。なんだか呼ばれているみたいで、外に出てみたんだけど…」
(ラブ)「えっ、わたし達もよ。」
(イオ)「えっ、2人も?」
ミラリィは光の道を指して言いました。
(ミラリィ)「あの道、なんだかわたし達を呼んでいるみたいなの…」
話しているうちにも、光の道の寂しげな明かりは、ラブ達と心と体を引っ張ります。
気がつけば、ラブ達はまた光の道を辿って足を動かしていました。