ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」123

(イオ)「僕はロルト君の公園の葉っぱ、木の実、お花を使っていろんな工作をしたよ。」
イオは色紙や段ボールなどといった人の手で作られるものだけでなく、自然のものも使って工作をしています。
だから、イオの作ったものは、カラフルで、見ているだけでも楽しいのです。
(ミール)「僕は公園の遊具、木や花壇、みんなの笑い声で、お料理やお菓子のアイデアを思いついたことがあるよ。」
ミールはロルトの公園に行って、遊具や自然、人々からもアイデアを思いつき、滑り台のフルーツパフェやお花のクレープ、カラフルなサラダなど、いろいろなお料理やお菓子を作りました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」122

思い出は形こそなくても、心に残るもの。
大切な思い出は、思い起こすと、その時の笑顔、ぬくもりがよみがえってきて、胸がぽかぽかします。
誰かの楽しかった思い出は、お話を聞くだけでなんだか元気が出てきます。
イオ、ミール、ピピはそれぞれ、ロルトの公園での思い出を話しました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」121

(ラブ)「そうだ、街のみんなに、ロルト君の公園での思い出を聞いてみない?」
(フルア)「思い出?」
(ラブ)「うん、ミラリィちゃんがね、ロルト君の公園でイオ君達と遊んだり、ミール君の手作りお菓子を食べたりしたお話を聞かせてくれたの。すると、心の奥からワクワクが湧いてくるの。」
みんなはラブのお話を聞いて、考えてみました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」120

(イオ)「ラブちゃん、ミラリィ!」
(ピピ)「みんな揃ったな。」
ミールは少し心配そうに言いました。
(ミール)「ロルト君は昼間は動けないし…僕達でどうしようか?」
みんなも難しい顔をします。
(スノー)「何をすればいいかな?」
ラブ達は一生懸命考えました。
その時、ラブは、あるアイデアが浮かびました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」119

ラブとミラリィは外に出ると、ふとあることを思い出しました。
おばけになってしまっているロルトは、昼間に動くことはできません。
(ラブ)「ロルトは昼間は動けないし…どこに行きましょうか?」
(ミラリィ)「そうね…とりあえず、いつもの原っぱに行ってみましょう。」
ラブとミラリィがいつもの原っぱに行ってみると、そこにはみんながいました。
(ラブ)「あっ、みんな!」

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」118

(ラブ)「またロルト君の公園が、街のみんなが楽しく遊べる場所に戻ってほしいわ。」
(ミラリィ)「みんなでやれば、きっとできるわ。」
ラブとミラリィはにっこりしました。
ラブとミラリィは朝ごはんを食べて歯磨きをすると、外に行く準備をします。
玄関で靴を履くと、
(ミラリィ)「パパ、ママ、行ってきます!」
(ラブ)「行ってきます!」
(ミラリィの父)「行ってらっしゃい。」
(ミラリィの母)「気をつけてね。」
ミラリィのお父さんとお母さんは優しく見送ります。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」117

(ミラリィ)「4人で遊具でたくさん遊んだり、ミールの手作りのお菓子をみんなで食べたりしたのよ。」
(ラブ)「それはとっても楽しそうね!ミール君の手作りのお菓子は、いつ食べてもとってもおいしいものね。」
(ミラリィ)「公園で食べると、また違った気分で楽しめるのよ。遊具はどれも楽しいわ。」
(ラブ)「わたしもロルト君の公園でミール君の手作りお菓子を食べてみたいわ。それに、遊具でも遊んでみたい!フルアちゃんとスノー君も一緒に…」
ロルトの公園の遊具は色褪せてしまっていたけれど、みんなでロルトとお話すると、なんだかワクワクしてきます。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」116

(ラブ)「ミラリィちゃん、楽しそうね。何がいいことがあったの?」
ラブの瞳は輝いています。
楽しい時間を思い出しているミラリィの表情は、いつの間にか明るくなっていました。
ミラリィは元気にラブに言いました。
(ミラリィ)「ロルト君の公園が閉鎖されてしまう前に、イオとミール、ピピのロルト君の公園で遊んだことを思い出したのよ。」
ラブの瞳はもっとキラキラ輝きました。
(ラブ)「どんなことをして遊んだの?」
誰かの楽しい思い出は、誰かの笑顔に繋がります。
ミラリィは明るく笑い、ラブに話しました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」115

大きな木の美しい葉っぱは、みんなの笑い声を聞いて、いつも優しく揺れています。
そのシンボルの木は、今は倒れて切り株となった、あの「老木さん」でした。
その時は、シンボルの木はまだそれほど歳をとっておらず、「老木さん」ではありませんでした。
ミラリィは考えているうちに、年老いて倒れ、切り株になった今の「老木さん」のことも思い出しました。
老木さんが倒れてしまってからは、寂しさでいっぱいだったけれど、昨夜のみんなやロルトとの時間を通して、老木さんのぬくもりを思い出しました。
大きさや葉っぱがなくなっても、老木さんのあたたかみは変わりません。
考えに浸っているミラリィに、ラブが言いました。

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ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」114

その時、ミラリィのお母さんの声がしました。
(ミラリィの母)「朝ごはんよ。」
(ミラリィ)「ラブちゃん、行きましょう。」
(ラブ)「うん!」
ミラリィはラブを抱いてリビングに行きました。
ラブは小さな手でスプーンやフォークを持って、小さな口にご飯を運びます。
誰のお家かによってメニューは様々ですが、ラブはみんなのお家のご飯が大好きです。

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