心をほっこりさせるお話作り – BLピンクが出版するまでの物語 –

すると、ミニチュアのお家はくまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみにぴったり。
小枝のできたお家は優しくあたたかな雰囲気で、くまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみを包み込んでくれるようです。
くまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみはうれしそうに仲良く寄り添っています。
それを見ているみんなの心も、ぽかぽかしました。

男の子はくまのぬいぐるみを、女の子はうさぎのぬいぐるみを抱き上げました。
(女の子)「くまちゃんとうさぎちゃんを入れてみましょうよ。」
(男の子)「うん、さあ、お家はどうかな？」
男の子と女の子はくまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみをミニチュアのお家に入れてみました。

やがて、ミニチュアのお家が完成しました。
たくさんの小枝にたくさんの想いがつまった、とてもすてきなお家です。
(男の子)「やったね、完成だ！」
(女の子)「おとぎ話の世界のお家みたいで、とってもかわいいわ。」
(ミラリィの母)「細い小枝もお家を支えているわね。」
(ミラリィの父)「ぬいぐるみ達にぴったりなあたたかなお家だね。」

(男の子)「よし、ぬいぐるみにぴったりなミニチュアのお家を作ろう！」
(女の子)「みんなで頑張りましょう！」
みんなはぬいぐるみの大きさとミニチュアのお家を合わせて、ぬいぐるみぴったりのミニチュアのお家を作っていきます。
(ミラリィの父)「ぬいぐるみ達も、とっても楽しそうだね。」
(ミラリィの母)「ええ、ぬいぐるみ達とみんなの心が繋がっているわ。」
みんなの心もはずんでいました。

(男の子)「そうだ、このぬいぐるみが入れるくらいの大きさにしようよ！」
それを聞いた女の子の顔が輝きました。
(女の子)「すてきね。くまちゃんとうさぎちゃんのおうちね。」
ミラリィのお父さんとお母さんは、とてもうれしくなりました。
男の子と女の子が、ぬいぐるみを大好きで、ぬいぐるみを通して笑顔になってくれています。
ぬいぐるみと一緒に過ごす時間を通して、みんなの心に幸せが生まれるように。
ミラリィのお父さんとお母さんは、ぬいぐるみを作る時、いつもそう願いを込めているからです。

みんなはいろいろな小枝でミニチュアのお家を作り始めます。
(ミラリィの母)「ミニチュア作りって、細かくて楽しいわ。」
(ミラリィの父)「自然のもので作るのも、いいね。」
女の子は男の子に言いました。
(女の子)「ミニチュアのお家の大きさは、どれくらいにする？」
男の子は一生懸命考えました。
(男の子)「どうしようかなぁ…」
その時、ふとくまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみが目に入りました。
男の子はとてもいいアイデアが浮かびました。

やがて､小枝を集め終えると、みんなは集まりました。
(ミラリィの父)「あちこち枝分かれしていて、面白い形の小枝だね。よく見つけたね。」
(女の子)「太い小枝もあるし、細い小枝もあるわ。どれもすてきな小枝ね。」
みんなの瞳が輝きます。
(男の子)「よーし、みんなでミニチュアのお家を作ろう！」
男の子の元気な声に、みんなもうなずきました。
(ミラリィの母)「わたし達も元気が出てきたわ。」

ミラリィのお父さんとお母さんは、太い小枝に細い小枝、いろんな小枝を見つけました。
(ミラリィの父)「いろいろな小枝があって、個性があるみたいだね。」
(ミラリィの母)「集めているだけで、ワクワクしてくるわ。」
いろんな小枝にいろんなワクワクがつまっています。
どんなミニチュアのお家ができるのか、ミラリィのお父さんとお母さんはもっと楽しくなってきました。

男の子と女の子は、細かく枝分かれしている小枝を見つけました。
あちこち分かれていて、面白い形です。
(女の子)「これを使ってみない？」
(男の子)「いいね、いいミニチュアのお家が作れそうだよ！」
男の子と女の子の顔が輝きます。
男の子に抱かれたくまのぬいぐるみと、女の子に抱かれたうさぎのぬいぐるみも、うれしそうでした。

(女の子)「ぬいぐるみをくれてありがとうございます。」
(男の子)「一緒にミニチュアのお家を作りませんか？」
ミラリィのお父さんとお母さんはにっこりうなずきました。
(ミラリィの母)「ええ、一緒に作りましょう。」
(ミラリィの父)「誘ってくれてとてもうれしいよ。」
男の子と女の子､ミラリィのお父さんとお母さん､そしてうさぎのぬいぐるみとくまのぬいぐるみは、ミニチュアのお家の材料となる小枝を探しに行きました。