(スノー)「それはとってもすてきだね!」
(フルア)「おばけさんになりきってみましょう!」
辺りを見回したフルアは白いお花がたくさん咲いているのを見つけました。
おばけさんといえば、思い浮かぶ色は、白です。
(フルア)「この白いお花を使いましょう!」
フルアは白いお花を使って、花飾りを作りました。
ふんわりとした真っ白な花飾りは、ふわふわと空を飛ぶおばけさんになりきるのに、ぴったりです。
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(スノー)「それはとってもすてきだね!」
(フルア)「おばけさんになりきってみましょう!」
辺りを見回したフルアは白いお花がたくさん咲いているのを見つけました。
おばけさんといえば、思い浮かぶ色は、白です。
(フルア)「この白いお花を使いましょう!」
フルアは白いお花を使って、花飾りを作りました。
ふんわりとした真っ白な花飾りは、ふわふわと空を飛ぶおばけさんになりきるのに、ぴったりです。
(ラブ)「ねえ、みんなでおばけさんごっこをしましょうよ!」
(イオ)「おばけさんごっこ?」
ラブはにっこりしながら言います。
(ラブ)「わたし、昨日の夜、おばけさん達と一緒に遊ぶ夢を見たの。みんなでおばけさんがどんなふうに暮らしているのか考えて、なりきってみるの!」
みんなの顔も明るくなっていきます。
すると、みんなは、
(スノー)「おばけさんは夜に「おはよう」って、言うのかな?」
(ミール)「おばけさんはどんなご飯を食べているんだろう?どんな材料で作るのかな?」
(ピピ)「おばけさんは何をして遊ぶんだろう?夜空を飛んで、星を数えたりするかなぁ?」
(ミラリィ)「おばけさん達が使っている布はどんなものかしら?わたしたちにも作れるものかしら?」
(フルア)「おばけさんって、ちょっと怖かったけど、見方を変えれば、なんだか楽しくなってくるわ。」
みんなの顔にもワクワクが広がります。
ラブはおばけさんが飛ぶように、ふわっと飛んで言いました。
イオとラブがいつもの原っぱに行くと、みんなも来ていました。
(イオ)「みんな、おはよう!」
(ミラリィ)「おはよう、イオ、ラブちゃん。」
ラブはみんなに言いました。
(ラブ)「ねえ、みんな、おばけさんは、何をして遊ぶと思う?」
(フルア)「おばけさん?」
(ミール)「昨日の夜に見たおばけのテレビ、怖かったなぁ…。」
(ピピ)「あっ、俺も見たよ。すごくドキドキしたな。」
(スノー)「おばけさんって、夜中に物陰から出てきて、人を驚かせるんだよね。」
(イオ)「あのね、みんな、昨日の夜…」
イオは、みんなに昨日の夜のことを話しました。
朝ごはんを食べて、歯磨きをすると、イオとラブは出かける準備をします。
(ラブ)「みんなはおばけさんのことをどう思っているかしら?」
同じものを見ていても、それに対する気持ちはみんな違います。
(イオ)「みんなともおばけさんのこと、話してみたいな。」
みんなと話したい事を考えると、ワクワクしてきます。
イオとラブは準備をして、玄関に行きました。
(ラブ・イオ)「行ってきます!」
おじいちゃんとおばあちゃんはイオとラブを優しく送り出します。
(イオの祖父・祖母)「行ってらっしゃい。」
イオとラブは、みんなのことを考えながら、外に行きました。
(ミオ)「おばけさんの肝試しね。おばけさんはどんなものを怖いって思うのかしら?」
(レオ)「おばけさんは夜中にフクロウやコウモリと遊ぶのかな?面白そうだな。」
ミオとレオもとっても楽しそうです。
(イオの祖父)「怖いことは、もしかしたら、楽しいことの元かもしれないね。」
(イオの祖母)「楽しいことは、みんなでたくさん作れるわね。」
みんなの笑顔が輝きます。
ミオとレオはうなずきます。
(ミオ)「ええ、そうよ。ねえ、おばけさんのことって、どんなことを話したの?」
(レオ)「俺も聞きたいなぁ。」
(イオ)「お姉ちゃん、お兄ちゃん、あのね…」
イオはミオとレオに、夜中にみんなで話したおばけさんのことを話しました。
(イオ)「おばけさんもホットミルクが好きかなって考えたんだ。」
それを聞いたミオとレオは、
朝ごはんのとき、イオはミオとレオに夜中のことを打ち明けました。
(イオ)「みんなでおばけさんのことを話してみたら、なんだか怖くなくなったんだ。」
ミオとレオは言いました。
(ミオ)「わたしもベッドに入ってから、まだドキドキしていたわ。」
(レオ)「俺も夏なのにしばらく布団にくるまってたよ。」
(イオ)「えっ、お姉ちゃん、お兄ちゃんも?」
次の朝、イオが目を覚ますと、ラブも目を開けました。
(イオ)「おはよう、ラブちゃん。」
(ラブ)「おはよう、イオ君。おばけさん達と遊ぶ夢をみたの。」
ラブの瞳はキラキラしています。
(イオ)「それはすてきだね。」
イオとラブはにっこり笑います。
(イオ)「さあ、みんなのところに行こう。」
(ラブ)「ええ!」
イオとラブは顔を洗って着替えると、リビングに行きました。
(イオ)「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう。もう怖くないよ。」
(イオの祖父)「それはよかった。」
(イオの祖母)「ゆっくり寝て、明日もみんなで元気に過ごしましょう。」
(イオ)「おやすみなさい。」
(イオの祖父・祖母)「おやすみなさい。」
イオは自分のお部屋に戻ると、すやすや眠っているラブをベッドに寝かせて、自分もベッドに入りました。
もう、暗い夜やおばけを怖いとは思いませんでした。
(イオ)「おばけさんも、僕達みたいにみんなで楽しく話したり、遊んだりするのかな…」
イオはそれから、朝までぐっすりと眠ることができたのでした。