ココのキセキとキズナの大冒険 第19話「おばけと忘れられた笑顔」95

(ロルト)「老木さんと一緒に、この公園でたくさんの人の笑顔を見てきたんだ。みんなの笑い声を聞くと、老木さんもうれしそうに葉っぱを揺らしたんだ。」
イオ、ミラリィ、ミール、ピピもこの公園で遊んだことを思い出しました。
そこまで話すと、ロルトは少し寂しそうな顔をしました。
(ロルト)「でも…月日が流れていくと、老木さんも歳をとっていって…枯れ枝も増えていたんだ。でも、老木さんはこの公園のシンボルとして、たくさんの人に親しまれていたんだ。だから…街の人の間でも、切ってしまうのも少し気持ちに揺らぎがあったみたいで…」
公園が閉鎖されたのは、ずいぶん前のことです。
でも、ロルトは切り株になった老木さんに寄り添いながら、閉鎖される前のことをはっきりと話しています。

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