(コウモリ)「僕は、鳥さんみたいに、枝に立つことができないんだ。」
(フルア)「枝に立てなくても、大丈夫なの?」
(コウモリ)「これも飛ぶためなんだよ。鳥さんみたいに枝に立つためには、相応の足の骨の太さと筋肉が必要になるから、その分体が重くなっちゃうんだ。僕の後ろ足は細くて、あまり歩かないんだ。僕は、かぎづめで岩や枝にぶら下がるときくらいしか、足の力を使わない。逆さまなのは、すぐに飛ぶためなのさ。足を離せば、すぐに落ちる。その落ちる力を利用して、飛び立つんだ。それに、大抵のコウモリは、体重が7〜20グラムくらい。体が小さいと、流れる血の量も少ないから、逆さまになってもほとんど影響がないんだ。」
(スノー)「逆さまで暮らせるのに、そんな秘密があったんだね。」
(ラブ)「コウモリさんは落ちる力を使って飛んでいるのね。」
(コウモリ)「ねえ、僕ももう1つの月を見に行ってもいい?」
(ラブ)「もちろんよ!」
(ムササビ)「よし、みんな、出発だ!」
ラブ、フルア、スノー、ムササビとコウモリは飛び立ちました。
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