(ラクト)「さあ、ここがぼくの家だよ。」
ラクトたちは、ココと一緒にくらすということで、ココをラクトの家に連れてきたのでした。
ココは、嬉しそうに目を輝かせて、ラクトの腕の中から飛び出しました。
ミラリィは笑って言いました。
(ミラリィ)「よっぽどうれしいのね。」
ココ(飛んでいる)は玄関の前まで来ましたが、ドアの開け方が分からないみたいです。
(ココ)「あれ?あかない!?」
ココはドアを押したり、ドアノブを引っ張ったりしましたが、ドアは開きません。
ラクトはココのところに行くと、
(ラクト)「ドアはこうやって開けるんだよ。」
とドアノブをつかんで、ドアを開けて見せました。
ココはあんなに開かなかったドアが簡単に空いたので、目をまんまるにしています。
(ココ)「ええっ!?ドアってそんなかんたんにあいたの!?わたしもあけてみたい!」
(ラクト)「いいよ!」
ラクトはドアを閉めました。
ココはラクトがやった通り、ドアノブを引っ張ってみましたが、
ココの小さい体と短い手では、ドアノブを引くのも一苦労。
(ココ)「あら?あかないわ。ラクトくんがやったときはあいたのに…。」
ラクトはココにドアの開け方を教えます。
(ラクト)「ココちゃん、ドアノブは引っ張るだけじゃなくて、一回下げるんだよ。」
(ココ)「え?そうなの?わたし、ただひっぱればいいんだとおもってた!」
そしてココは短い両手でドアノブをつかんで、一回下げて、ドアを前に押しました。
(ココ)「あかない!なんで!?」
(ミラリィ)「ココちゃん、このドアはおすんじゃなくて、まえにひっぱるんだよ。」
(ココ)「え?おすんじゃないの?」
(ラクト)「このドアはひっぱるんだよ。」
(ココ)「そうなの?わたし、おすんだとおもった!」
ココは短い両手でドアノブをつかんで、一回下げて、ちからいっぱいドアノブを引っ張りました。
ようやくココの力でドアが開きました。
(ココ)「ドアをあけるって、すごいちからしごとね〜……。」
(ラクト)「いや、ぼくたちにはそれほどでもないけど……。」
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