ココのキセキとキズナの大冒険 第3話「ラクトのいえはおおさわぎ!」1

(ラクト)「さあ、ここがぼくの家だよ。」
ラクトたちは、ココと一緒にくらすということで、ココをラクトの家に連れてきたのでした。
ココは、嬉しそうに目を輝かせて、ラクトの腕の中から飛び出しました。
ミラリィは笑って言いました。
(ミラリィ)「よっぽどうれしいのね。」
ココ(飛んでいる)は玄関の前まで来ましたが、ドアの開け方が分からないみたいです。
(ココ)「あれ?あかない!?」
ココはドアを押したり、ドアノブを引っ張ったりしましたが、ドアは開きません。
ラクトはココのところに行くと、
(ラクト)「ドアはこうやって開けるんだよ。」
とドアノブをつかんで、ドアを開けて見せました。
ココはあんなに開かなかったドアが簡単に空いたので、目をまんまるにしています。
(ココ)「ええっ!?ドアってそんなかんたんにあいたの!?わたしもあけてみたい!」
(ラクト)「いいよ!」
ラクトはドアを閉めました。
ココはラクトがやった通り、ドアノブを引っ張ってみましたが、
ココの小さい体と短い手では、ドアノブを引くのも一苦労。
(ココ)「あら?あかないわ。ラクトくんがやったときはあいたのに…。」
ラクトはココにドアの開け方を教えます。
(ラクト)「ココちゃん、ドアノブは引っ張るだけじゃなくて、一回下げるんだよ。」
(ココ)「え?そうなの?わたし、ただひっぱればいいんだとおもってた!」
そしてココは短い両手でドアノブをつかんで、一回下げて、ドアを前に押しました。
(ココ)「あかない!なんで!?」
(ミラリィ)「ココちゃん、このドアはおすんじゃなくて、まえにひっぱるんだよ。」
(ココ)「え?おすんじゃないの?」
(ラクト)「このドアはひっぱるんだよ。」
(ココ)「そうなの?わたし、おすんだとおもった!」
ココは短い両手でドアノブをつかんで、一回下げて、ちからいっぱいドアノブを引っ張りました。
ようやくココの力でドアが開きました。
(ココ)「ドアをあけるって、すごいちからしごとね〜……。」
(ラクト)「いや、ぼくたちにはそれほどでもないけど……。」

カテゴリー: お話, 第3話(2版) パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です